Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
それから暫くして、みんな帰って行った。
あとには恭介さんだけ。
「名前、つけなきゃいけないな」
「そうですね。何か考えてますか?」
「ん…涼介か俊介か悠介」
「全部『介』が付くんですね」
「親父が信介、俺が恭介、死んだ祖父が孝介だからな」
みんな『介』が付くんだ。
「で、どれがいい?」
漢字を見せてもらい
「涼介」
「ん、涼介か。そうだな。じゃあ涼介に決めるか?」
「はい。いいですか?」
「あぁ、届け出しとく」
はぁ~忙しない。
「恭介さん、遅くなるからもう帰らないと」
「お前…俺を追い出したい?」
久々に片眉上がってるし。
「い、いえ。いてほしいですけど、此処、完全看護だし」
「……」
「今日は家に泊まってくれるんでしょ。明日朝来て下さい。その頃なら涼介も此処にいるだろうし」
「あ~分かった。仕方ねぇな」
恭介さんが立ち上がり
「じゃあな」
軽くキスして病室を後にした。
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