Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「パパはな、子どもじゃないぞ」
パパ?
「その証拠にパパは秋の七草も言える」
「恭介さん」
ママが呆れています。
でも
「パパ、あきにもななくしゃあるの?」
「あぁ」
「おにいちゃん、しってる?」
「ううん、ぼくしらない」
「ママは?」
「ママは、えっと…」
ママも知らないみたいです。
「パパおしえて」
「ぼくも」
「ん。女郎花、尾花、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩、これぞ秋の七草だ」
「へぇ~パパすごいね!」
「パパしゅごい!ね、ママ」
「そ、そうね」
「な。だからパパは子どもじゃない」
「うん。パパはやっぱりおとなだよ」
「うん。パパはひなのかっこいいパパ だもん。ねぇ、ママ」
「えっ?そ、そうね。パパは誰よりもかっこいいパパよね」
「うん」
ママはやっぱりパパが大好きみたいです。
陽菜も…
「パパはかちこいし、かっこいいからひなだいしゅき」
パパに抱き着きました。
「ん。陽菜はいい子だ」
「うん」
あれ?
ママの顔が真っ赤になって鼻がヒクヒクしてます。
どうしたのかな?
「ママ?」
「な、なんでも…ないわ。さ、恭介さん出勤の時間ですよ」
ママ、なんだかクスクス笑ってます。
パパが陽菜を膝から降ろし
「ん、じゃあ行って来る」
ダイニングを出る前に
パチン!
「い、痛~い」
何故かパパがママにデコピンしました。
わぁ~痛そう。
ママ涙目です。
なんでパパったらデコピン?
よく分かりません。
あ、パパがママのお耳にこしょこしょ内緒話。
ママ…また真っ赤だよ。