Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ぼくもパパといっしょでくいしんぼうじゃなくてママのつくるおりょうりがおいしいからたくさんたべるんだよ」
「ひなも!ひなもママのおりょりがしゅきだからたくしゃんたべるの」
食いしん坊じゃないんだから!
「フフフ…ありがとう。涼も陽菜も」
ママが嬉しそうに笑っています。
「俺の息子と娘だもんな。俺と味覚は一緒だ」
『味覚』ってなに?
陽菜には難しい言葉です。
でも
「フフフ…そうですね」
ママが笑っているからいい言葉だと思います。
「ごちそうさま。ママ…とパパ」
えっ?
なんでパパに?
お兄ちゃんがニヤニヤ
「涼!」
「涼、お前どこでそんなことを」
「エヘヘ…」
なんだかよく分かりませんが
「ごちしょうしゃま。ママとパパ」
陽菜も真似しました。
「陽菜まで」
「意味分かってんのか?」
「あじゅきがゆ、おいしかったよ」
「そ、そうね」
「ククク…ハハハ…」
パパが大笑い。
「フフフ…「ハハハ…」」
ママとお兄ちゃんも。
なんだか陽菜もおかしくなって
「キャハハハ…」