Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「もしもし。えっ?こゆきおねえちゃん!」
「えっ?こゆきおねえちゃん?」
そう。
今晩は大阪の取引先の接待に祇園のお料理屋さんへ。
小雪さん達をお願いしている。
だからこの電話は恭介さんから涼と陽菜へのサプライズ。
「うん、ひなはげんきだよ。こゆきおねえちゃんは?…うん…うん」
「ひなかわってよ」
涼が焦れてきた。
「ちょっとまって。ひなまだおはなししゅるの」
やっぱり陽菜は強い。
「陽菜、長話しは駄目だから涼に代わりなさい」
「ママ」
「陽菜」
「はぁ~い」
しぶしぶ涼に受話器を。
「こゆきおねえちゃん…うん…」
涼も嬉しそう。
「うん。ママおねえちゃんがママにかわってって」
「うん、ありがとう。小雪さん、今日はありがとうございました。はい、よろしくお願いします。あ、恭介さん… はい、分かりました。涼、陽菜、パパに『おやすみなさい』しなさい」
「うん。パパおやすみなさい」
「おやしゅみなしゃい」