Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
それから間もなく子ども達が寝て
「お母さんと瑞穂さんが『ホワイトデーありがとう』って」
「ふん!どうせ嫌味だろ」
あら、分かってらっしゃる。
「面白がるな」
「べ、別に面白がってなんか」
「顔に書いてある」
バレてるのね。
「スコッチお代わりしましょうか?」
「いや、もういい」
「珍しいですね、一杯だけなんて」
どこか具合悪いのかしら。
「お前にまだホワイトデーのお返しをしなくてはならないからな 」
は、はぁ?
な、何か…嫌な予感がする。
「一番肝心の…俺を」
引き寄せられ耳元にハスキーな声で囁く。
「恭介さん」
「いつも言ってるだろ。誕生日とクリ スマスとお年玉とバレンタインとホワイトデーは俺をプレゼントするし、お前をプレゼントとしてもらうって」
「……」
「相変わらず茹で蛸だな」
「も、もう!知りません」
「膨れんな。いつも言ってるように茹で蛸でも可愛い」
「き、恭介さん」
爆発しそうです。
恭介さんの肩に押し付け顔を隠す。
「フッ 恥ずかしがりや」
「知らない」
何か甘やかされてるようなこそばいような
「恭介さん…」
「そんな顔すんな。我慢出来なくなる」
「えっ?」
「歯磨きしないと駄目なんだろ?」
「……」
「ほら」
ソファーから立たされ洗面所へ。
二人歯磨きをして