Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「あ~さっぱりした」
ソファーにドンッと座り置いてあったスコッチを口に運ぶ。
「ふぅ~」
満足そうに一息ついて
「恭介さん、どうして京都へ?」
「お前等な、これ見よがしにあんな写メ送ってくんじゃねえよ」
「……」
「桜の写メに水族館の写メに留目が飯食ってる写メって…嫌味か?」
やっぱりそう捉えたのね。
「仕事も案外早くけりがついたから9時前の新幹線に乗った」
そうなんだ。
飲みに行ってたんじゃないのね。
「ん?その顔はなんだ」
「えっ?」
『その顔はなんだ』って、どういう意味なんでしょう。
「俺が来て嬉しくはないのか?たまに三人で楽しんでるんだから来なくてもいいのにって思ってるとか」
「だ、誰もそんなこと思ってませんよ」
完全なる被害妄想と言うか嫌味だわ。
「クッククク…冗談に決まってんだろ。だけどお前、妙に焦ってる」
「焦ってなんかいませんよ。驚いてるだけです」
本当に意地悪なんだから。