Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



「恭介さん、本当に行っても大丈夫ですか?」


その夜、寝室で志織が心配そうに。


「たった一泊だ。俺もたまには一人でゆっくりする」


「ゆっくりはいいですけど…」


「ん?」


「あ、なんでもありませんよ。さ、寝ましょ寝ましょ」


そそくさとベッドに潜り込もうとする志織の腕を捉えて


「話しの続きは?」


「だ、だから何でもありませんって」


そのわりには視線を合わせない。


「めちゃくちゃ挙動不審」


「き、挙動不審って」


「さっさと話した方が身のためだぞ」


「……」


「志織」


「…ブルースワンに行くのはいいです」


「ん」


「誠さんやお友達と飲むのもいいです」


「ん」


「だけど」


「だけど?」


「色っぽいお姉さん達の誘い…」


「お前は馬鹿か!」


単にヤキモチ妬いてるだけか。


て、どんだけヤキモチ妬きなんだ?


「だ、だからですね。ちらっと思っちゃっただけで本気で思ってるわけじゃないし」


「お前…しどろもどろ」


「あ~もういいです。でもこれも全て恭介さんのせいですよ!恭介さんがかっこよすぎるから女の人がほっとかないんですから」


「……」


勝手に想像してヤキモチ妬いてキレて…


「クッ!ククク…ハハハ…」


「恭介さん!笑わないで下さい」


「ハハハ……」


これが笑わずにいられるか。



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