Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
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「わっ!わぁ~」
いきなり頭からでかい声が降ってきた。
「な、なんで~」
俺が寝てるのに驚いているようだが
「涼、煩い」
涼の腕を引いて布団に引き摺り込むと
「パ、パパ、やめて、くるしい!ハハハ…」
抱きしめると苦しいのか暴れ始めるがそのうち楽しそうに笑い出した。
なんだかんだ偉そうなことを言ってもまだまだ可愛いもんだ。
と!
「パパ~」
陽菜までベッドに入ってきた。
「こら、陽菜飛び乗るな」
陽菜に注意を向けてる間に俺の手から逃れた涼が
「ひな、パパをやっつけろ」
「ラジャー」
二人がかりでくすぐりだした。
「こ、こら止めろ。二人がかりなんて卑怯だぞ」
「パパはおとなだもん。おにいちゃんとひなのふたりでちょうどいっしょだもん」
「そんなのなしだ」
「ありだもん」
陽菜が変な理屈をつけて攻撃してくる。
この減らず口は絶対志織に似てる。
もうこうなったら
「よ、よし。じゃあ俺もやり返す」
「あ~キャハハハ…」
「パ、パパ~ハハハ…」
二人を掴まえてくすぐると『キャ~キャ~』喜んでいる。
フッ
いつもと一緒だ。
この賑やかさに俺もいつの間にか馴染んで居心地がいいと思っている。