Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「パパ」
陽菜一人意味が分からずキョトンと。
「大丈夫だ。そのうち二人の中にいる笑い虫も暴れるのを止めるだろうから。さ、陽菜、二人はほっといてパパと京都で買ってきたお菓子を食おうな」
「うん。ひなはまっちゃのマカロンね」
「あぁ、さ、キッチンでココア作ろうな」
「わぁ~ココアだ」
陽菜と二人リビングを出ようとすると
「パ、パパ、ぼくも。ママいつまでもわらってないではやく。ぼくらのぶんまでたべられちゃう」
「…そ、そうね」
二人がお腹を押さえながら俺達についてくる。
陽菜が
「やっとわらいむしおとなしくなったね。よかったね」
嬉しそうに。
その様子を見ていると
「クッ!ククク…ハハハ…」
今まで堪えていた笑いが爆発した。
「パ、パパ!こんどはパパにわらいむしがついちゃった。たいへんだ~」
その一言にまた志織と涼も収まっていた笑いが込み上げたのか
「フフフ…」
「アハハハ…」
「ククク…ハハハ…」
「み、みんなどうしたの?なんでわらってるの?」
その夜、俺と志織と涼の笑い声と陽菜の『どうしたの?だれかわらいむしはやくやっつけて』って声が響いていた。
*Fin*