Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「恭介さん、病院へ行きますよ」
「あぁ?嫌だ」
「嫌じゃないです。お兄ちゃんに言わせると盲腸の可能性があるって。今晩夜勤だから待ってるから」
「涼は」
「連れて行きます」
恭介さんが観念したのか
「藤倉の家に電話して涼を預かってもらえ」
「えっ?でも遅いし」
やっぱり悪いよね。
「俺が連絡する」
電話を取って
「あ、お袋、悪いが…」
――
―
涼を病院に行く前に藤倉の家に預け恭介さんと病院へ
お兄ちゃんが待っててくれて即検査
「盲腸だな。明日手術」
「えっ?」
「慎吾、明日って」
「癒着してる。よく今まで我慢してたもんだ」
「……」
お兄ちゃんに言わせるとかなり前から痛かったろうと。
私…
ちっとも気づかなかった。
「志織」
個室に移動して
「恭介さん」
「お前のせいじゃないから。気にすんな」
「でも」
「志織」
「……」
「いいな」
「はい」