Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「パパ~ママ~」
涼が寝室から飛び出して来た。
サンタクロースからのプレゼントを持って…顔は嬉しさで破顔一笑
「みてみて、しゃんたしゃんがプレゼントくれたの」
「よかったな」
「うん。パパ」
「ん?」
「あけていい?」
「涼、まだ着替えもしてないし、顔も洗ってないでしょう?先に着替えしようね」
「ママ」
「涼…」
「はい」
ちょっと可哀想だけど…これもね。
着替えを済ませ顔を洗い
「ママ」
「お腹ペコリでしょう?ご飯食べようね」
「…はい」
朝ご飯を食べて
「パパ、あけていい?」
恭介さんが涼をクリスマスツリーの所へ連れて行き
「涼、見てごらん」
「わぁ~いっぱいプレゼント」
「ん、たくさんあるな。これは高藤のおじいちゃん、おばあちゃんから。これは慎吾おじちゃんからだ。そしてこれがパパとママからだ」
「うん、あいがと。あけて」
「待て。涼はこれから保育園に行くんだろ」
「…うん」
「プレゼント開けてたら保育園に遅れるぞ」
「う~ん ちょっとね、みるだけ」
「見たら遊びたくなるだろ。だから、このプレゼントもサンタクロースからのプレゼントも保育園帰って晩御飯食べてから開けような」
「ばんごはん」
「ん、今日はクリスマスだからママがごちそう作ってくれるぞ。ケーキも食べられるぞ」
「ケーキ…ママ」
涼の傍に座り
「うん、ケーキ買って来るね。チキンも食べようね」
「うん」
「だから、その時に開けような。それにパパはもう行かなきゃならないんだ。今開けたらパパは見れないだろ、パパも見たいな」
「う~ん わかった。じゃあパパ はやくかえってね」
「あぁ 早く帰って来る。涼はいい子だな」
頭を撫でられ、ニコニコ笑ってる。
恭介さん…ほんとに説得が上手いわ。
涼はサンタクロースのプレゼントをクリスマスツリーの下に置いて
「ママ、ほいくえんにいこ」
いや、まだ早いんですけど。