Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
涼はおまけかぁ。
って納得してどうすんのよ。
涼は大事な大事な王子様なんだから。
「何、百面相してんの?」
ひ、百面相?
「し、してませんから」
「クッククク…」
笑われた。
――
―
うん?
な、何か…視線を感じるんですけど?
「ど、どうかしましたか?」
「いや、久しぶりに項を見せてんなと思って」
「……」
あ、そう言えば今のヘアスタイルは片サイドに流して緩く纏めてある。
「へ、変ですか?」
友達達がしてくれたんだけど…似合わないのかなぁ。
「いや、似合ってる。てか、涼が生まれてからこんなに女っぽいお前を見るのは初めてかも」
「……」
女っぽい私って…
いつもの私は女じゃないんでしょうか?