Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「まだ百面相してんのか?」
あっ!
「だから、してませんって」
「クククク…今度は膨れた」
「き、恭介さん」
「藤倉さん、また志織さんをからかってるんですか?」
やれやれって感じで苦笑している香川さんがいた。
「香川さん、助けて下さいよ。恭介さん、私のこと馬鹿馬鹿って言うんですよ」
香川さんに言い付けちゃお。
「お前はガキか?涼と変わんないぞ」
「…涼と私は同レベルですか?香川さぁ~ん」
「志織さん、そんな風に私に甘えたら藤倉さんが尚更苛めますよ」
「香川さん、な、何を」
フフ 恭介さんが少し焦ってる。
恭介さんも兄貴分の香川さんには勝てないのよね。
「ハハハ…仲良くして下さい。…はい、志織さんに」
「えっ?」
私の前に置かれたのはレインボーカクテル
「これは、いつかのバレンタインデーの時の」
「はい。佐久間曰く『志織スペシャル』です。佐久間から久しぶりに来店下さった志織さんにと」
「ありがとうございます」
わぁ~感激だわ。
「このカクテルに免じて仲直りして下さいね」
「い、嫌だ~香川さんったら」
恭介さんの前にスコッチのお代わりを置いて
「では、ごゆっくり」