Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
金曜日
「じゃあ行くか?」
「そうですね。涼…眠たいね」
「パパが抱っこしてやるからな。車の中で寝るといい」
「りょうはねむくないもん」
フフフ… その割りにはあくびしてるし。
まぁ、10時回ってるから仕方ないんだけど。
今日は金曜日。
1月のハッピーマンデーを利用して涼に雪を見せようと言うことになり晩から出発。
スキーも温泉も楽しめる所へ
恭介さんはスキー出来るらしいけど私はしたことない。
涼にも早そうだけど、まぁ、ソリとか雪だるま遊びもいいかも。
私は勿論温泉よね~
涼も雪を見に行くと聞いて軽い興奮状態。
お昼寝もあまりしなかったと保育園の先生が言ってた。
だから…もう限界みたい。
「ほら涼、おいで」
恭介さんが手を出すんだけど
「りょうはあるくの」
相変わらず熊五郎とペン太郎を両手に引き摺ってるし。
はぁ~頑固だわ。
だけど車に乗って暫くして涼はぐっすり夢の中
「眠ったのか」
「はい。頑張ってたけど…やっぱり寝ちゃいましたね」
「お前も眠たかったら寝ろよ」
「大丈夫ですよ。恭介さん」
「ん?」
「運転代わりますからね」
「それこそ大丈夫だ。お前に雪道は無理」
「……」
確かにちょっと不安だから反論出来ない。