Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「涼君、楽しいかい?」
へっ?
だ、誰だっけ?
「あ、おにいちゃん」
お兄ちゃん?
「あ、失礼しました。私、ホテルに」
「あ、朝の…す、すみません」
朝、ルームサービスを運んでくれた人だ。
「いや、制服を脱ぐと分からないお客様は多いんですよ」
「お仕事終わられたんですか?」
今の格好はスキーウェア。
「はい。朝で夜勤明けましたから。ちょっと滑ろうかなっと。出てきたら涼君が見えたので」
若いのに丁寧な喋り方だな。
やはり仕事柄かしら。
「涼君、ソリは楽しいかい?」
「はい。ママ、しゅべろ」
え~またぁ~
「涼君、お兄ちゃんと滑ろうか?」
「おにいちゃんと?わ~しゅべる」
「そんなご迷惑を」
「大丈夫ですよ。お母さんは休んでて下さい」
涼の手を引いて登って行った。
私がばててるのを見ていてくれてたみたい。
よく気がつくいい人ねぇ~