Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「涼はパパと寝るの?ママと?」
やっと泣き止み
「あのね、りょうね、パパとママといっちょにねたいの」
フフフ…三人でですか?
「ん、じゃあ三人で寝ような」
「うん」
三人ベッドに入り…十分もしないうちに涼は夢の中。
そっとベッドを脱け出し
「お酒飲みますか?」
「ん」
スコッチとヴァイオレットフィズとおつまみををルームサービスで頼んで
「乾杯」
フフフ…
やっぱり美味しい。
「涼は明日もソリ滑りしつこくやるな」
「そうですね」
「大丈夫か?」
「大丈夫ですよ。恭介さんはスキーを楽しんで下さい」
「……」
「うん、どうしたんですか?」
恭介さんが私を引き寄せ
「悪かったな」
「な、何がですか?」
「俺一人勝手にスキーして…涼をお前一人に任せて」
私のおでこにおでこをくっ付けて
「いいんですよ。恭介さんも久しぶりなんだし…来年は涼と一緒にスキー教えて下さいね」
「フッ そうだな。だけど…」
へっ?
な、何?
「他の男と親しくしてんじゃねえよ」
「えっぇぇ?き、恭介さん、昼間妬いてないって」
「ば~か。妬いてるのかと聞かれて妬いてますなんて言える訳ねえだろ」
「……」
「ん」
「あの人はそんなんじゃない」
「分かってる。分かってっけどな、お前が知らん男と楽しそうにしてんのが嫌なんだ」
『嫌なんだ』って言われても。
「クッククク…」
「恭介さん」
「フッ 冗談だ」
抱き寄せて
口づけを…
もう、恭介さんたら…
「さ、俺達も寝るか」
「はい」
涼が寝ているベッドに入り
涼を挟んで
「おやすみなさい」
「ん、志織」
「はい」
顔を上げたら
チュッ!
唇にキスされた。
それから涼にも両方から頬っぺたにそれぞれ
チュッ!
「おやすみ、涼。いい夢を」