Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
ホテルに着いて
「あ、おおきいおじいちゃ~ん」
控室の廊下に私のお祖父ちゃん達が(両方の祖父母四人勢揃い)
「おっ、涼か」
「恭介さん、ご無沙汰してます」
「こちらこそご無沙汰してすみません」
挨拶が済み控室へ
「お兄ちゃん」
「おぅ!」
「わぁ~しんごおじちゃん、おとのさまみたい」
お兄ちゃんは紋付き羽織袴。
お嫁さんは白無垢。
泉さん、綺麗だろうな。楽しみ。
「涼もかっこいいぞ」
「あいがと」
「涼、今日は頼むな。泉おばちゃんに最後に花を渡すのを」
「うん」
涼は結婚式のクライマックスに花嫁さんに花束贈呈を泉さんの姪っ子ちゃんとする。
まぁ、も一つ分かってないけど。
「慎吾、緊張してるか?」
「緊張つぅか、着なれないもん着てるからな、動きにくい。白衣の方が楽だ」
「ハハハ…確かに。俺も窮屈だった」
窮屈だったって恭介さんタキシードだったじゃない。
「ん?」
私の物解いたげな視線に気がついたのか
「どうかしたか?」
「いえ、なんでもないです」
「変な奴」
「……」
「ママ」
「あ、何?」
「りょうね、おなかがペコリなの」
あっ、もう12時だもんね。
「うん、じゃあパン食べようね」
涼は披露宴まで我慢できないだろうから、パンと飲み物を持って来た。
椅子に座らせ
「はい、どうぞ」
「あいがと」
パンを頬張った。