Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
ガチャッ!
「あっ、お父さん、お母さん今日はすみません。慎吾と泉さんもありがとう」
「いや。恭介君、おめでとう」
「ありがとうございます」
「恭介さん、業者さん達」
「ん。今上がって来る」
殆ど業者さん任せなんだから楽は楽なんだけど。
「失礼します」
業者さん達が入って来て荷物の運び出しが始まった。
お父さん達も手伝って
――
―
何とか全てトラックに。
業者さん達には先に行ってもらって。
新居には恭介さんのご両親と誠さん、瑞穂さんが行ってくれてる。
「じゃあ俺達も行くか?」
「はい」
「ママ」
涼が半泣きで
「くうとペンがいないの」
「大丈夫。先にトラックに乗って行っただけだから。あっちのお家で待ってるよ」
ややこしいから朝の間に袋にいれて引っ越し荷物と一緒に持っていってもらった。
「ほんと?さきにいってるの?ちゃんとりょうをまっててくれてるの?」
「うん大丈夫だよ。だから泣かないの」
涙を指で拭うと
「ないてないもん。りょうはなかないもん。おにいちゃんなんだから」
「フフフ…そうだね」
みんな微笑んでる。