Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「明けましておめでとうございます」
「ん、おめでとう」
「おめでとうございます」
「涼、お年玉だぞ」
「ありがと」
「よかったね~」
「パパ、みていい?」
「ん」
「パパ」
「ん?」
「これね、かみでしょ?りょうはいらないの。かみはおとなしかつかえないでしょ?りょうは丸い玉がいいの」
「……」
涼は小銭しか使ったことがない。
スーパーでキャンディやチョコを買う時しか…
「パパ」
「ん、丸い玉がいいのか。じゃあ志織」
「フフフ…はい」
ポチ袋に入れた千円札を500円玉一枚と100円玉三枚と50円玉二枚と10円玉八枚と5円玉二枚と1円玉十枚計千円分の小銭26個をポチ袋に入れて恭介さんに渡す。
「ほら涼」
「わぁ~ありがと。たくさんあるね、うれしいね」
「よかったわね」
「うん」
今年も涼は絶好調。
来年も小銭を用意しなくっちゃ。
だけどいつまで千円でいいのかしら?
*Fin*