Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「さ、涼 寝るか」
「うん。あ、あのね」
「フッ 一緒に寝ような」
「うん」
「ハハハ…さ、歯を磨いて寝よ」
いけない、バレないうちに二階へ上がらなくっちゃ。
足音を忍ばせて二階へ行こうとしたら
「こっそり上がろうな。ママが起きたら大変だ」
……
…
もしかして恭介さん、私が此処にいること知ってたの?
寝室へ戻りベッドに横になり寝たふり寝たふり。
――
―
ガチャッ!
「涼、静かにな」
「うん」
恭介さんと涼がベッドに。
「ママ、よくねてるね」
「フッ だな」
涼が私の胸を触って
「おやすみなさい」
恭介さんも横になり涼の額にキスをして
「おやすみ、涼」
――
―
「志織…起きてんだろ」
恭介さんが小さな声で
「はい」
目を開けて…
涼はぐっすり眠っている。
「恭介さん」
「ん?」
「ありがとう」
「フッ お前にお礼を言われることはない」
ま、素直じゃないんだから。
「反抗期は俺にもあったからな。何を見ても聞いてもやっても面白くなく訳も分からずむしゃくしゃして何にでも反発してしまう」
確かにね。
誰にだって大なり小なりそんな時期があったわね。
「涼はもう大丈夫だ。ま、たまには癇癪起こすかも知れないけどな。心の中では反省してる」
「イライラ虫ですか?」
「クッククク…そうだな、イライラ虫だな」
「はい」