Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「んで」
「えっ?」
『んで』って何?
「ちゃんと涼を納得させて精神的に落ち着かせたろ」
「は、はい」
それが?
「だからご褒美」
「へっ?」
『ご褒美』って…
恭介さん、貴方は涼の父親ですよね。
涼を教え導くのは当たり前じゃないんですか?
「志織」
ベッドから起き上がり
ニヤニヤしてるし。
「どうしたらいいんですか?」
「キスして」
「……」
やっぱり。
「志織」
わぁ~早くしないとまた片眉が。
涼を間に挟んで座り
恭介さんの頬に手を掛けて
「ありがとう、恭介さん」
チュッ!と軽く唇を合わせたら
「ゥ…ゥゥゥン」
激しく口づけられた。
恭介さんの舌が私の口の中を甘くさまよっている。
「う~ん…ママ…ご、ごめんなしゃい」
えっ?
慌てて唇を離し涼を見ると
フフフ…寝言ね。
涼の耳元で
「もういいから。ママは涼が大好きだよ」
恭介さんは
「チッ また涼に邪魔された」
だって。
フフフ…
恭介さんの耳元で
「恭介さん…愛してます」
「ん」
「おやすみなさい」
「あぁ」
再び横になり
三人…穏やかな眠りに…