Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「りょうはひとりでいくの!」
「う~ん、でもね」
「りょうはもうおにいちゃんなんだからだいじょうぶなの。ね~ひな」
私の腕の中には生まれて一ヶ月半の陽菜がぐっすり眠っている。
「涼、本当に一人で行けるの?」
「うん」
にこにこ笑顔で言うんだけど…
「おばあちゃんのおうちにいくだけでしょう?」
それはそうなんだけど。
事の発端は先程お母さんから電話があって田舎からお魚を送ってきたのでお裾分けにと。
初めはお母さんが届けて下さるって言って下さったんだけど散歩がてら取りに行きますって。
そして用意をしかけたんだけど陽菜がちょっと熱っぽいから外に出すのは無理で。
で
お母さんにその旨を伝えようと電話をしようとしたら
「りょうがいく」と
確かに歩いても10分掛かるか掛からない距離でいつも私と歩いて行くから道は分かってるとは思うんだけど