Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「寝たか?」
「はい。二人ともぐっすりと」
お酒を飲んでいる恭介さんの横に座ってお茶を。
「涼が一年生か。早いな」
「フフフ…そうですね。子どもが小学生になるなんて考えたことなかった」
「フッ それは俺も一緒だ」
「フフフ…恭介さんの場合は結婚することすら考えてなかったですもんね」
「ん?」
「だって出会った頃の恭介さんには何人もの綺麗な女性がいて…飽きたら次って感じで。フフフ…私、社長は絶対結婚なんかしないと思ってましたから。『結婚なんかして縛られてたまるか』って」
「クッククク…確かに。あの頃は結婚なんて俺の辞書にはなかったもんな」
「フフフ…そうでしょう?そう考えたら不思議ですね、今こうしていることが」
「不思議?」
「結婚して子どもが二人も授かって…フフフ…縛られてしまいましたか?」
「お前とアイツ等にか?」
「はい」
グラスをテーブルに置き、私のコップもテーブルに。