Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「だけど兄さんも兄さんよね。『父の日楽しみにしてる』ってまるで脅迫じゃない」
「ま、恭介らしいわ」
「フフフ…そうね」
お祖母ちゃんとおばちゃんは笑ってるけど…
「ねえ、なにがいいとおもう?650えんでかえる?」
「う~ん、確かに難しいわね」
お祖母ちゃんも考えてくれてます。
「お母さん、兄さんの喜ぶことって一つしかないわよ」
「えっ?」
おばちゃん知ってるの?
「涼ちゃん、パパは何にも要らないわよ」
「…じゃあ」
「パパを喜ばせたいなら…ママとデートさせたらいいのよ」
「えっ?デート」
「あ~確かにそうだわね」
お祖母ちゃんも頷いてます。
「パパとママをたまには二人きりにしてあげたら喜ぶわよ」
う~ん確かにパパはママが大好きだからなぁ。
「でもぼくたちがいるからふたりきりにはなれないよ」
間違っても僕等にお留守番なんかさせてくれません。
だからこうしてお祖母ちゃん家で待ってるんだもん。