Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
ピンポーン
「あっ、いらっしゃったみたいですよ」
涼を恭介さんに預けてロックを解除する。
ガチャッ!
「いらっしゃい。上がって」
お父さんとお母さん、お兄ちゃんが
「お久しぶりです」
「恭介君、今日はお招きありがとう」
「いえ、わざわざ涼の為にありがとうございます」
恭介さんに抱かれた涼が、お父さんに手を出して
「ダーダー」
「……」
フフフ…涼にとっては男の人は誰でも「ダーダー」なんだ。
恭介さん…憮然としてる。
涼を抱いたお父さんを筆頭にみんなリビングへ
ピンポーン
恭介さんのご両親と誠さん瑞穂さんが
一気に人が増えたので、涼は嬉しいのかニコニコ愛想を振り撒いてる。
涼はやっぱり私に似たのね。
恭介さんが愛想を振り撒くなんてありえないもん。
「何がありえないって?」
へっ?
いつの間にか恭介さん…横に立ってる。
「ん?」
知らない間に声に出してたのね。
「い、いや、な、なんでもない…です」
「……」
じぃっと見られてるし。
あ、赤くなるじゃない。
「お前ら、何いちゃついてんの?」
ハッ!
振り返ると、誠さんがニヤニヤしてた。
「何だよ」
「ほんと。お前ら結婚して三年にもなんのに仲いいな」
な、何を!
「ハハハ…」
「誠さん、兄さん達をからかわないの」
瑞穂さん
「志織ちゃん、もう運んでいい?」
「あっ、はい。お願いします」
涼がお腹を空かすわ。