Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
ピンポーン
「ほらパパが帰って来たよ」
ガチャッ!
「おかえりなさい」
「ん…陽菜?」
恭介さんに抱かれたんだけど、まだグスグスやってる。
恭介さんに目配せをして
「陽菜、パパお着替えするから」
恭介さんから陽菜を受け取り
「涼に声を掛けてくれませんか?ご飯だって」
再び目配せを。
「ん、分かった」
恭介さんが二階に上がり
「さ、陽菜、晩ご飯だよ」
椅子に座らせ、もう一度顔を拭き
恭介さんと涼が降りて来た。
二人も座り
「じゃあ食べましょうか。いただきます」
「いただきます」
「陽菜?」
「グスン…い、いたらきまちゅ」
また瞳に涙を溜めて涼を睨んでいる。
涼は知らん顔をして黙々と食べている。
いつもは賑やかな食卓が今日は珍しく静かに…