Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
晩ご飯を済ませて
「恭介さん、涼とお風呂に入って下さいね。陽菜はママと一緒でいいよね」
「ひなはママとはいるの。おにいちゃんちらいだもん」
涼をまだ睨んでるし。
涼も陽菜を無視して
「パパ、はいろ」
恭介さんの手を引っ張って行った。
あ~ぁ、涼も陽菜も頑固だから。
陽菜は私にくっついてるし。
恭介さんが涼と話してくれるだろうけど…今度のは陽菜に非があるしなぁ。
――
―
恭介さんと涼がお風呂から上がって交代に陽菜と入る。
さすがにもう泣き止んだけど、元気はない。
「陽菜」
「うん?」
「お兄ちゃんに『ごめんなさい』言わないの?」
「ひなわりゅくにゃいもん。『ごめんなしゃい』ちないもん」
私まで睨んでるし。
はぁ~どうしましょう。
お風呂から上がり
「涼は?」
リビングには恭介さんが一人でビールを飲んでいた。
「ん。部屋で本を読むって」
「そうですか」
リンゴジュースを飲んでいた陽菜が
「ひなもおへやでほんをよむの」
恭介さんと顔を見合わせ
恭介さんは苦笑い。
涼に張り合ってどうすんのよ。