Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ひな、おきて!おりるよ」
「……」
駄目です。
爆睡してます。
う~ん、どうしよう?
降りなきゃいけないのに。
「坊や、どうする?妹ちゃんすっかり眠ってるわよ」
「はい」
仕方ない。
僕はリュックを下ろして陽菜の腕に掛けて、おばちゃんに
「すみませんがひなをぼくのせなかにのせてください。おんぶするから」
「おんぶって大丈夫?」
「はい、だいじょうぶ」
「分かったわ」
おばちゃんが陽菜を抱き取り僕の背中に。
「あ、ありがとうございました」
扉まで一緒に行ってくれて
「気をつけてね。向かいのホームから乗るのよ。三つ目の駅で降りてね」
「はい」
おばちゃんと別れて向かいのホームへ。