Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「あ、おじいちゃ~ん、おばあちゃ~ん」
陽菜が走って飛び付きました。
「涼、陽菜よく二人だけで来れたわね」
「偉いぞ」
また『偉い』って言われました。
何だかちょっと嬉しいです。
車に乗って高藤の家へ
陽菜は一生懸命に電車での話をしていますが半分以上寝てたのに、それをすっかり忘れています。
あ~家に着いたら僕は一気に眠くなりました。
「涼、お昼御飯…あら」
「うん?」
「眠ってますよ」
「涼なりに気を張ってたんだろ」
「あれ、おにいちゃんねんねしてる。ひなはでんしゃでねたからねむくないよ」
「ハハハ…そりゃ涼は大変だったようだな」
「そうですね。暫く寝かせておきましょう」
誰かがお布団を掛けてくれてぽんぽんとしてくれてます。
お祖母ちゃんかな?
「涼、今日は来てくれてありがとうね。あなた達が来てくれるのが何よりの『敬老の日』のプレゼントよ」
僕は夢うつつにお祖母ちゃんの優しい声を聞いていました。
お祖母ちゃん、お祖父ちゃん
明日の『敬老の日』にはいっぱいお手伝いするね。
肩たたきもするね。
だから…お祖父ちゃん、お祖母ちゃん長生きしてね。
※Fin※