Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ママ、どうしたの?」
陽菜が私の顔を覗き込んで
「たこしゃんになってる」
陽菜の言葉に
「ホントだ。ママあかいよ」
涼まで私を見て不思議そうに
「クッククク…」
「恭介さん!」
「ママ」
「ママだいじょうぶ?」
「あ、うん。大丈夫よ。何でもないから。ちょっと暑いからかしら。暖房がよく効いてるから」
なんとか誤魔化そうとするんだけど…この子達は甘くはなかった。
「あつくないよ。ね~おにいちゃん」
「うん。そんなにあつくないよ。あ、ママねつあるんじゃない?かぜかも」
「えっ?ママおねつあるの?だいじょうぶ?もうねんねしゅる?」
子ども達に心配されてしまった。
「だ、大丈夫よ。ママ風邪なんか引いてないから」
「ハハハ…」
恭介さん大爆笑してるし。
もう、やだ!
「パパ、おかしくないよ。ママが」
「びょうき」
「クッククク…わ、悪い。だけどママが言ったように大丈夫だから。ママは熱はないから」
わざとらしく私のおでこにおでこを合わせてる。
「ほんとパパ」
「あぁ」
「あ~よかった」
「二人とも心配してくれてありがとうね。さ、ご飯を食べてしまいましょうね」
「は~い」