Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「志織、お前…顔が真っ赤だぞ」
書類を持って社長室に入ったら恭介さんが
「大丈夫か?」
私のおでこに手をあて
「熱い!とにかく座れ」
ソファーに座らされ
「いつからだ?昼飯の時はなんともなかったよな?」
「はい。ちょっと喉が変だなって思ってたけど乾燥してるからだと…さっきから 急に頭が痛くなってきて」
寒気がしてきた。
私が震えているのに気づいたのかコートを取ってきて羽織らせ
「馬鹿!具合が悪いならさっさと言え」
「でも、もうちょっとだったから。あ、 恭介さん、書類です」
「あぁ、分かったから。今4時過ぎか。 もうちょっと待ってられっか?この書類 片付けたら終われるから」
「大丈夫です。恭介さんは仕事をして下 さい。悪いですけど私は早退させて頂き ます」
この感じじゃ38℃はでてるような気がする。
風邪ならいいけどインフルエンザなら大変だし。
「そんなフラフラで車の運転なんか無理だろ。今日はそんなに急ぐものはないか ら待ってろ。なんだったらソファーに横になってろ」
「大丈夫ですって」
「駄目だ」
ジロッと睨まれ一人で帰るのは諦めてソ ファーに凭れて目を閉じた。