Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「ママ~見て」
保育園に陽菜を迎えに行って、小学校から藤倉の家で待ってる涼を迎えに行く と、嬉しそうな顔でリビングに連れて行く。
陽菜が
「おばあちゃ~ん」
と抱き着いている間に
「どうしたの?」
「これ、もらったの」
紙袋からチョコレートを何個か出した。
「クラスの女の子にもらったの。今日はバレンタインデーだからって」
バレンタインデー
保育園の時は禁止だったから私と親戚からしか貰ったことがない。
小学一年生になると違うのね~
「よかったね」
「うん。それにこれはおばあちゃんから」
可愛い熊のチョコレート
「あら、可愛い。お母さん、ありがとうございます」
「ううん、いいのよ。涼と真人と和人に買うのが楽しみなんだから」
「フフフ…お父さんには?」
「おまけでね」
お母さんが悪戯っぽく笑う。
「ひなは?ひなもほしい」
お母さんの手を引っ張って聞いている。
「陽菜ちゃんにもあるわよ。はい」
「わぁ~ぺんだ」
ペンギンのチョコレート
「陽菜、よかったね」
「うん、おばあちゃん ありがと」
「どういたしまして」
私もお母さんにお父さんのチョコレートを託けて家へ。