Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「お前は小学校の時に誰かに渡したのか?」
えっ?
「あっ、そ、それは…まぁ~ハハハ…」
「笑って誤魔化すな」
「…すみません」
そんな昔のことで妬かないで下さい。
ご飯を済ませ、恭介さんはリビングでお酒を
「恭介さん、これ、バレンタインチョコ です」
「ん」
毎年、一応手作りなんだけど。
「こっちは陽菜から」
陽菜も一応手伝い、カードを書いた。
「陽菜からのはクランチチョコか」
「はい」
シリアルとチョコを陽菜がかき混ぜた。
カードは
「それ、恭介さんの顔ですって」
「これがか?」
…確かに。
丸や四角や訳の分からない図形に見える。
チョコを食べ
「ん、美味い。年々上達するな」
「フフフ…ありがとうございます」
初めての時はブランデー入れすぎて失敗作だったもん。