Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
陽菜の夢
◇◇◇◇◇
「陽菜ちゃん、陽菜ちゃん」
「……」
「陽菜ちゃんったら!起きて」
「う、う~ん」
誰かが陽菜を揺すっています。
誰なのよ~陽菜は眠たいのに。
「陽菜ちゃん」
仕方なしに目を開けると
「あ、くぅにペン」
そこにいたのはぬいぐるみの熊五郎とペン太郎でした。
「陽菜ちゃん、早く早く」
「えっ?」
二人(二匹?)に腕を掴まれ
「はい、これ」
渡されたのは、クリスマスプレゼントにパパとママから貰った『魔法少女リリー』のバトン
「早く着替えて」
「えっ?」
着替えてって?
「陽菜ちゃんはそのバトンがあれば『魔法少女陽菜』になれるんだよ」
えっ?
魔法少女陽菜に?
「うん。だから早くバトンを振って」
「あ、うん。エイ!」
バトンを一振り
あらあら!
パジャマからピンクのワンピースになったよ。
陽菜は魔法少女陽菜に変身しちゃった。