雲雀の如く

胡蝶side

耀様………。


私の中では、耀様はずっと生きて居られました。


片時も忘れたことなどありませぬ。


ずっと、ずっと貴方を見ていましたから────。



耀様は元からお美しい容姿ですが、


蘇り、更にお美しい容姿になられました。


切れ長の目。


白い肌。何処までも透明で、汚れてなどいない。



まるで、人間でないように感じてしまう。



────妖(あやかし)。


そのような気を感じるのは、何故だろうか。



あまりに、儚すぎて、今にも消えてしまいそうで。

また、貴方を失ってしまいそうで。








─────怖くてたまらない。









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