雲雀の如く






「───────くれ」



これは、何かの間違いなのでしょうか。


あれほど、雲雀様を想っていらしたのに………


耀様…。

ますます貴方が遠くなって、分からなくなってしまいました。












「私と婚礼を挙げてくれ」



はっきりと、耳に届いてしまいました。



願わくば、


私の耳には、


届かぬ声であって欲しかった。






「……耀様」












< 15 / 36 >

この作品をシェア

pagetop