雲雀の如く


雲雀様には申し訳ない気持ちでいっぱいです……。


ですが、私はずっと耀様を見てきました。




断ることなど、


そんな勇気など、


私は持っていないのです。


相変わらず、耀様は私をずっと見ている。


目を逸らさずに。返事を待っている。


私が返事をしなければ……。



申し訳ございません。

雲雀様、

私を恨んでください。



「───はい、耀様」



こんな決断をした私を、



雲雀様は許してくださいますでしょうか?






私を、

許さないでください。









< 16 / 36 >

この作品をシェア

pagetop