雲雀の如く
二人で微笑みながら足を進める。
その時だった。
「きゃぁああ!!」
と、どこからか、悲鳴が聞こえてくる。
「何事だ!?」
「行ってみましょう、耀様」
「あぁ」
皆が私たちの方に走ってくる。
「耀様も雲雀様も早くお逃げ下さい!!」
と、見知らぬ女に言われた。
「何があったのだ!?」
「ば、化け物です!!」
化け物──────。
霊感など全くない私にも感じることが出来た。
化け物というやらの気配が