雲雀の如く
化け物が居たのは、さっきまで
私たちが居た屋敷だった。
屋敷の周りに倒れている人。
皆、もう死んで居る…。
その時、聞き覚えのある名が耳に入った。
「胡蝶!!胡蝶!!」
声の方を勢いよく振り返る。
「こちょ、「胡蝶がどうかしたのか!?」
え…?
「胡蝶が中に…!!あぁ!!胡蝶!!」
私が言う前に、耀様が先に申したのだ。
何故か、胡蝶に嫉妬を抱いてしまった。
「胡蝶…っ」
耀様。
何故そんなにも、胡蝶の名を愛おしそうに呼ぶのですか?