雲雀の如く

耀side


雲雀……許してくれ。


溢れる涙を堪え、


そして、屋敷へと飛び込んだ。



「胡蝶!!胡蝶!!」


居ない…っ


喰われてしまったか!!



「胡蝶!!こ、ちょう?」



胡蝶なのか?



いや、違う。



あれは、




化け物ではないか。



女の背に黒い羽根があった。



「あぁ、愛おしい耀様。来てくれると信じていました」



「誰だ!!」



すると女は不気味な笑みを浮かべ、




「胡蝶、でございます」


そう、言い放った。



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