雲雀の如く


「…耀様、まだ雲雀様を想われているのですか?」



当たり前だ。


「………ああ」

聞こえないほど、ボソッと言ったが、胡蝶には聞こえていたらしい。


一瞬、顔を歪めた。



そして、眉を下げて無理矢理、口に弧を描いた。














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