無口彼氏と遠恋中
……てな感じだった気がする。
あたしの押しに、真琴が負けた感じ。
「…ってそれじゃダメじゃん!」
廊下で叫んだため、視線が集まったが気にしない。
気になるのは真琴だよ!疑いたくないけど疑っちゃう!
絶対真琴、あたしの事好きじゃないよね!?てかむしろ嫌いかも!?
イヤ――――ッッ!!!!浮気なんて耐えられなーい!!
まーこーとー!!!!
―――――……
――――…
―――…
夜10時15分。
この前真琴に怒られてから、必ず10分は間を空けようと決めた。
けど、この10分が長くて。何度も時計を見ては、まだ30秒しか経ってないと落ち込む。
あたしにとったら10分越しの真琴は、もう胸が弾みすぎてヤバいわけで。
つい声が上擦っちゃうんだけど、真琴は相変わらず、いつも通りの低くてハスキーな声。
あー……また寂しくなる。どうしてこうも、あたしと真琴の気持ちには差があるのかな……。
やっぱりそれは、真琴があたしを好きじゃないから?