無口彼氏と遠恋中
「えっちょっ…真琴!?」
「…だから、昨日のメール?」
「えっ……」
あたしは一瞬躊躇った。これを言ったら、どうなるか分かんないから。
でも、あたしの心の中を、知って欲しかった。
「…うん。真琴、あたしの事好きじゃないと思ってたから……不安で。諦めようとしたんだ。それで、あんなメール送って……。
本当は、真琴のこと大好きなのに……っ」
言いながら、なんだか泣けて来た。
今までの想いが溢れて。
自分の気持ちをちゃんと伝えると、こんなに心って軽くなるんだって。
今、初めて知ったよ……。
「…バーカ」
いつもの、あの低くてハスキーな声。
耳元で優しく響いたかと思うと、あたしの唇に―――……甘いキスが落ちて来たんだ。