無口彼氏と遠恋中
二言目
「えーでは、女子の文化祭委員は栗原さんで」
クラスの委員長が、黒板にあたしの名前を書いて行く。
朝のHRの時間、近々行われる文化祭の委員を決めていた。
見事にジャンケンに負け、あたしは委員をやることに。
「えっとー…皆さん何がやりたいですか?」
進行役交代ということで、あたしが前に立ちクラスメートに問い掛ける。
「カフェー!」
「お化け屋敷!」
「メイド喫茶~」
様々な意見が挙げられたが、めんどくさがりな担任の命令により、多数決でメイド喫茶に決まった。