キミと僕の証
「うわぁ!!」
私は思わず、驚き声を出してしまった。
青年は驚くように私を見た。
「すっすいません!」
「いえ… 僕の顔に何かついてます?」
「なっ何も!!」
青年はくすっと笑った。
しばらく沈黙が続いたが青年はこう話を
切り出した。
「この桜の木って不思議ですよね」
「えっ!?」
「なんて言うか… パワーを貰える気がして
僕のお気に入りのお昼寝スポットなんです」
「へ~!!」可愛くて思わず笑ってしまった。
「私もです。この桜の木は私にとって
特別な存在なんです!!」
「特別かぁ~、僕もです!!」
「偶然ですね♪」
青年は私に微笑んだ。
「僕、そろそろ失礼します!」
そう言って、去ってしまった。
その時、ひらっと青年の持っていた
本から何かが落ちた。