キミと僕の証
私は病院を出て、考え事をしながら
歩いていると ふと立ち止まって気がついた。
私は無意識のように
あの桜の木に向かっていた。
「あ…」
あの時の青年が、桜の木のスケッチを
していた。
「何をしているの?」
「キミは…このあいだの!!!」
「さくらです」
「え?」
「岡野さくらです」
「さくら…」
青年は驚いたような、
何かをおもいだしていりような表情を
している。
「僕は尾崎 和哉」
いま…なんて?…
「かずや…?
もしかして "かずくん" なの!?」