キミと僕の証
4月02日。
明日はお母さんの命日。
私のお母さんはもともと体が弱くて
私がもうすぐ4歳になる時に、
病気が悪化して天国に行ってしまった。
久しぶりにあの桜の所に行こうかな。
もう、だいぶ行ってないもんね。
ぷるるるる ぷるるるる
ガチャ
「はい、もしもし」
お父さんから突然電話がかかってきた。
家に大事な書類を忘れたらしい。
「わかった!!いまから向かうから」
私は書類を持ってすぐさま大学病院に向かった。
お父さんは晴丘大学病院で
小児科の医者をして働いている。
病院に着くと、受付で白衣を着たお父さんが
腕時計を気にしながら待っていた。
「お父さん!!」
「さくら!悪いなわざわざ!!
これから大事な手術の会議なんだ。
ありがとう またな!!」
「うん、頑張って!」