キミと僕の証
なつかしい人
「大丈夫!?」
手を差し出された。
ん?先生…
気づいたら、私は床に座っていた。
そうだ、転んだんだっけ??
「すいません!大丈夫です!
ありがとうございます」
白衣を着た若い男の先生…
さっきの先生に似てるような…
その瞬間、なつかしい感じがした。
「ごめんね!
今、忙しいんでバタバタしてるんだ」
「大事な手術の会議なんですよね?
私こそぼさっとしてたし、すいませんでした」
「なんで、大事な手術って…」
「私の父もここの小児科の医者なんで!!」
「そうなんだ!!…ってやば、
仕事戻らないと。じゃ気をつけてね」
そう言うと若い男の先生は行ってしまった。