パステルカラーの恋模様 【鮫っち番外編】
お人好しさんの恋
「あの~…あのね、これをね、出したいんだけども……郵便局っていうのは、どうやって行ったらいいのかしら?」
俺はよく、人に道を聞かれる。
今日も大事そうに手紙を持ったおばあちゃんに声をかけられている、俺。
軽そうに見られるのに、人が良いと思われてるんだか何だか、よく人に頼られる。
「あ~、郵便局?えっとね。そこまっすぐ行ったら交差点があるじゃないすか、そこを右に曲がると、左側にコンビ二があって…」
「え?交差点…?コンビ二…?」
コンビ二だよ。
こんびにえんすすとあー!
首を傾げる可愛いお婆ちゃん。
はぁ、だめか。
最近出来たしな、あのコンビ二。
俺は小さくため息をついて、お婆ちゃんの背中を支えた。
「……案内します」
あーあ、これで今日も遅刻確定。
ま、いっか。一限目は大嫌いな英文読解だし。
歩いている内に、昔死んだ自分の婆ちゃんに似てるなぁ、なんて思い出した俺は、親切に親切にお婆ちゃんを送り届け、一つあくびをしてから、学校へ向かった。
俺はよく、人に道を聞かれる。
今日も大事そうに手紙を持ったおばあちゃんに声をかけられている、俺。
軽そうに見られるのに、人が良いと思われてるんだか何だか、よく人に頼られる。
「あ~、郵便局?えっとね。そこまっすぐ行ったら交差点があるじゃないすか、そこを右に曲がると、左側にコンビ二があって…」
「え?交差点…?コンビ二…?」
コンビ二だよ。
こんびにえんすすとあー!
首を傾げる可愛いお婆ちゃん。
はぁ、だめか。
最近出来たしな、あのコンビ二。
俺は小さくため息をついて、お婆ちゃんの背中を支えた。
「……案内します」
あーあ、これで今日も遅刻確定。
ま、いっか。一限目は大嫌いな英文読解だし。
歩いている内に、昔死んだ自分の婆ちゃんに似てるなぁ、なんて思い出した俺は、親切に親切にお婆ちゃんを送り届け、一つあくびをしてから、学校へ向かった。