雨恋 ーアマゴイー
「―……ん…?」

私は、5時の鐘の音に
目を覚ました。

何だ…。さっきのは夢か…。



嫌にリアルだったなぁ…。

てか、帰宅部だとやることが無さすぎて逆に大変だ。

寝て起きて5時って…。



「はぁ…」

……男の子の泣き顔が
頭から離れない。

お母さん。見つかったのかなぁ…。


あれは、夢なのに。
心配で堪らない。



あの子の顔。
誰かに似てたから…。


きっと、何かある。

あの夢には
何か意味があるはずなんだ―
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